ケータイ料金2020感想戦

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おたく隙あらばMNG(11/23)

 

kelvin27315.hatenablog.com

 

 ご無沙汰しております。最後に書いたブログ記事は昨年のアドベントカレンダーでした。しおりです。

 アドベントカレンダー3年目にして初めてケータイ料金について日頃思っていることを文にしたためようと思います。よろしくお願いいたします。

 

 

イントロダクション

お前誰

 改めまして、しおりです。普段はYYSK.ICUというマストドンインスタンスからケータイや漫画について駄文を発信しているいきものです。(おそらく)この記事を目にする人はmstdn.maud.ioの住人が多いのかなと思うのですが、かつては私も 末代に生息していました。その流れで今年もA:don:vent Calenderに参加させてもらっています。

 

遅刻やぞ

 18日にdocomoの発表があるらしいのでそれを見てから書こうと思ったら金曜日は残業に倒れ、今日はヤンジャン!アプリで『ウマ娘 シンデレラグレイ』を読んでいたらこんな時間になっていました。多分23時59分には書きあがります。

 

感想戦って?

 ああ!ここ数ヶ月の間に発表されたものを中心に今年のケータイ料金プランにケチをつけつつを振り返りつつ各方面に対してケンカを売って建設的な意見を誠実に申し上げてまいります。

 

本題

ahamoについて思うところ

 12月3日にdocomoから新料金プラン「ahamo」が発表され、誇張抜きに業界に激震が走りました。数日前の時点で「docomoがサブブランド導入で2,980円プラン提供、メインブランドも見直し」「新プランはサブブランドではなくdocomoブランドから投入」などとスクープが流れる中、私は「他社サブブランドと同水準か、米印てんこ盛りの2,980円でしょう」と高を括っていました。ところが蓋を開けてみればY!mobileやUQ mobileだけでなくケータイ値下げの急先鋒と思われていた楽天モバイルすら圧倒する内容だったものですから、椅子ごとひっくり返るほかなかったわけです。「メインブランドでの値下げでなければ意味がない」と不満を垂らすサブブランドアレルギーの消費者や言っていることと言っていることが矛盾している総務大臣をもうならせる見事な発表でした。

 

www.nttdocomo.co.jp

 

 これだけ話題になったので聞いたこともないという方はほぼいないのではないかと思いますが、一応説明しておくと、高速データ通信20GB・5分以内の通話がかけ放題・手続きやサポートはオンラインのみ・割引一切なしで月額2,980円という、シンプルかつ無駄のない内容になっています。プランの詳細や他社との比較はすでに出し尽くされているので他に譲るとして、最も注目すべきはやはり「オンラインのみ」という点ではないかと思います。

 オンライン手続きに何の抵抗もないインターネットユーザーからはコストカットによる値下げが賞賛された一方、もはや老人しか読んでいない旧来メディアからは『納得できる料金体系にせよ』と題し「高齢者にも配慮してほしい」「家族割引がなくなるので割安になるか分かりにくい」などとご機嫌取り苦言が出るなど、とにかくこの点をめぐって評価が割れた形になりました。

 

www.yomiuri.co.jp

 

 Twitterでも指摘する声が上がっていましたが、これまでのドコモショップ運営を前提とした料金設計は、手続きや端末操作に不慣れな高齢者をサポートするコストが、サポートの不要な若者世代にも背負わされるものとなっていたわけです。

 総理大臣の交代以降、「暴利を貪る巨大通信企業 VS 消費者」という構図が作り出されていましたが、docomoはプレスリリースにもわざわざ「デジタルネイティブ世代」「ニューノーマル時代」と書くことで「サポートコストを若者に押し付ける高齢者 VS サポートは要らないから安くしてほしい若者」という構図にすり替えるとともに、「サポートには金がかかる」「金がかかるのだからこの料金設定は自明」という空気を作り出すことに成功しました。

 私自身はahamoの恩恵を享受できる世代なので喜ばしいことですが、明確に今後も収入源とされることが決まった高齢世代や、その世代を煽って値下げ圧力をかけようと目論んでいた政府にとってはたまったものではないでしょう。消費者の意見が二分されることで、政治的なプレッシャーは激減します。docomoの完全子会社化が決まった時点で、NTTの人間が表に裏に動き回り止血に走ることは予想できていましたが、まさかここまでの手腕を発揮するとは思いませんでした。他人事なので、素直に関心しているところです。

 

 ややとりとめのない話になってしまいましたが、まとめると、サポートコストを可視化した・利用者間の負担を是正した・不条理な値下げ要求を健全にはねのけた、というところにおいて、ahamoは素晴らしかったと個人的には評価しているのです。

 

 話は少し変わりますが……高速データ通信の容量が20GBという点について、「20GBも使わない、多すぎる」という意見を目にしました。5分以内かけ放題に文句を言う人はほとんど見かけないのに、です。

 20GBというのは、容量節約に気を取られず、Wi-Fiスポット探しに時間を取られず、ストレスなくスマートフォンライフを送ることのできるひとつのラインというだけであって、「使い切らなければもったいない」「元を取らねば」という性質のものではないと思うのですけれどね。バイキングで同じことをしようとしている人がいたら……私は冷ややかな目で見てしまうと思うのですが、みなさんはいかがでしょうか。

 消費者庁は「利用実態から見て過大なプラン」などと言っていますが、そもそもことあるごとに20GBという容量を持ち出したのは同じ国の機関である総務省ですし、このタイミングで口出ししてくるのはどうかと思いましたね。サブブランドに対する評価も二つの省庁で整合が取れておらず、仕事が雑だなと感じました。

 

www.caa.go.jp

 

楽天モバイルについて思うところ

 ここで0時を回りましたahamoの話をしたので楽天モバイルについても書いておこうと思います。ここを書いたら一回公開します

 今日日誰も楽天モバイルなんか使ってないというくらい話題にも上がらなくなった楽天モバイルですが、今年正式サービスインして色々と不祥事でお茶の間を沸かせていたことをすっかり忘れていました。楽天モバイル唯一のプランであるRakuten UN-LIMIT Vについては、やはりすでに解説や有効な活用法の考察などが相当数公開されているので割愛します。

 さて、ahamo発表以来何かと比較され、一向に拡大しない自社回線エリアにため息をつかれ、これは終わったなさようならお姉ちゃんと言われる楽天モバイル。1年間無料を謳って集客を図るものの未だに300万人に届かず、さすがに焦ったのかお抱えのライターを使って太鼓持ちをさせるくらいには追い詰められています。何を根拠に赤字必至としているのでしょうかね……?

 

president.jp

 

 そんな楽天モバイルですが、個人的には社長の大口がいつまで続くか見てやりたい完全仮想化ネットワークの成否を見届けたいので、1回線は維持するつもりでいます。ただ、契約するからには何か明確なメリットがほしいところです。

 目下、楽天モバイル最大の武器だと感じているのが、キャリア決済サービスです。現在対応しているのはGoogle Playのみなのですが、なんと終了日未定のキャンペーンにより常時10%楽天ポイントでの還元が行われています。他社のキャリア決済キャンペーンも不定期に開催されていますが、楽天モバイルならば時期を問わないので、とりあえずゲームやコンテンツに課金したいときは、キャリア決済を挟んでおけば何も考えずとも10%引きになるところが優秀です。

 

network.mobile.rakuten.co.jp

 

 私の場合は正式サービスイン初日に契約し、そこから1年間は無料ですが、来年の4月からは料金が発生します。しかしどうでしょう。月に30,000円程度コンスタントにガチャを回していれば、楽天モバイルの維持費が賄えるのです! これはもはや永年無料では……?

 まあ裏を返すと、このキャンペーンが終わった時、2,980円の価値に見合うネットワークになっていなければ、解約を検討するということでもあるのですが。さすがに来年にはまともに使えるようになっているのではないでしょうかね。期待しないで待っていようと思います。

 

 他の魅力ですか……? 特にないですかね……。早く大手3社もeSIMを出して御株を奪ってほしいなと思っています

 

余談

  今日中には書きます。ちょっと待っててください。

 

 

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