- この記事はmstdn.maud .io Advent Calendar 2018 9日目の記事です。昨日は平朝さんでした。ほた愛がこわくなってきた
ピポー(『ロマンスカー ミュージックホーン』で検索してね)
こんにちは、小梢しおり(だったり違ったり安定しない人)です。
ますとどんもーどあいおーが開設され、ほぼ最初期のタイミングでついったーからお引越ししてきてから、もう1年と8ヶ月ほど経つようです。時間が流れるのって早いですね……。その間に卒業に成功したり就職に失敗したり就職に成功したり色々あったのですが、少しずつ前に進む日々です。
まあ私の近況なんかは世間様にとってどうでもいいことでしかないのですが、それなりに波のある生活の中で、『末代』とそこのみなさんが私をどこかにつなぎとめていてくれたという思いが自分の中にはあって、感謝していたりするんです。みなさんにとっての『末代』もそういう場所だったらいいなあという願いをこめて、末代アドベントカレンダーを書いていきます。
遊佐こずえはあなたの隣にいる
私にとっては遊佐こずえ。あなたにとっては……
『末代』の人たちは誰しも人に負けない「すき」を持っている、というのが私の見解なのですが、その「すき」はデジタル機器に関することや、プログラミングに関すること、イラストに関すること、アニメやマンガに関すること、鉄道に関することエトセトラエトセトラ……全く同じ趣味の人は1人もいないほどに多様です。
そんな人たちがゆるやかなつながりの中で「みんななかよく」を実現している理由を考えたとき、思い至ったのは、自分の「すき」が大切だからこそ、互いの「すき」を尊重し合えるのではないか、ということでした。
好きなものを「好きだ」と言うことは、多くの歌で歌われているように、人生においてとても大切なことだと思うんですよね。口に出すことで自分の気持ちが強まっていくのもそうだし、外に発信することで「君もこれが好きなんだね」という相手が見つかる、出会いが広がっていくのもそうだし、少なくとも「きらい」の感情よりプラスのエネルギーの方がずっと大きな力で世界を変えていくでしょうから。
最近の世の中は妙に窮屈で、「すき」を好きと言うにも労力を要するというか配慮を求められるというか余計な気を遣わされますよね。自分程度で「好きだ」と言っていいのか、みたいな葛藤がしょっちゅう発生したり。私も自分の怠惰とか努力不足とかからなおさらそういう枷を自分ではめてしまいがちで、次第に内向いていくところでした。
その点『末代』はそもそもすごい技術とかすごい愛とかを持ってる人が多いのはあるんですが、「すき」を「好きだ」ということに一切のためらいがなくて、そういう姿を見ていると自分もすごく言いやすいんです。鯖管がすきな人もいるし。この先も今までのペースでこのゆるいコミュニティが広がっていくわけではないんですが、今後この場所を「心地いいな」と思って定住してくれる人が、私を含めた人たちの「すき」に惹かれてくれたらいいなあと思いつつ、日々末代してます。
前置きが無駄に長くなってしまいましたが、そろそろ私の「すき」の話に入ろうと思います。もう言うまでもないと思うんですが、私にとっては『アズールレーン』のクリーブランド兄貴!
というのは冗談で(兄貴も大変好きなのですが)、シンデレラガールズの遊佐こずえさんのお話です。
無垢で、繊細で、天才で、アイドルで、女優で……
遊佐こずえとは何者なのか? ご存じない方のために簡単にご紹介しましょう。
彼女は高知県出身、11歳のアイドルです。年齢の割に幼めな印象を与えるやわらかい口調ですが、女優をやらせれば2秒で台本を暗記し、子役とは思えないほどの高い演技力で周囲を圧倒する天才です。もちろん、歌やダンスも完璧にこなします。(残念ながらその歌声が聞こえないという人が多いのですが。)
ふわふわとしたオーラの中からアイドルとしての強烈な光を放つ遊佐こずえさん。彼女を象徴するカード名の一つが『無垢なる魔王』です。ともすれば人ならざる者ではないかと思わされるほどの浮世離れした魅力を形容するのにこれほどの二つ名もないでしょう。
もちろん妖精や天使のような役を演じることが多いのは事実なのですが、私の心の奥深くに突き刺さるような、身長130cmの小さな身体から繰り出される無限のエネルギーはどことなく恐ろしいようにも感じられるのです。(当然ですがいい意味でです。)
そんな遊佐こずえさんなのですが、シンデレラガールまでの距離は未だあるものの、アイドルとしての実力は着実に高めています。世界中のプロデューサーと共に、二人三脚で、です。第6回総選挙で初めて29位の圏内入り、続く第7回でも順位を伸ばして24位へとランクインしています。このペースなら第10回にはCDデビューですね。
ここまでの説明で遊佐こずえさんに興味を持ってくださった方に、もう少しだけ語らせていただきましょう。
誤解を恐れずに言えば、ローティーンアイドルの魅力は未成熟な肢体とあまりに大きな夢を見据える精神のアンバランスさにあると私は考えています。シンデレラガールズで言えばU149やL.M.B.Gのような一大勢力が形成されるほどメジャーな領域であり、あえて新たに議論を展開するほどのことでもないのですが、遊佐こずえさんに関して言えば特筆すべき点があります。
それは“年相応”な背伸びがないゆえに“年相応”がすぎるというところです。同じ事務所の中に中学生以上、学生だけでなく社会人、最年長は31歳まで、10代前半の彼女たちの上には多くの人生(とアイドル)の先輩が存在するわけです。そんな先輩たちがステージの上で輝きを放つ姿を見せられて、「自分たちも少しでも早くその高みへ!」との思いを抱くのはごく当然のことです。ある時はその無邪気な笑顔で周囲の大人たちを動かし、またある時はそのままの姿で十分魅力的であることを諭され、急ぎ足で、しかし着実に成長していく。それが多くの年少組に見られる美しい努力の姿であり、彼女たちが支持を得る理由であります。
しかしながら、遊佐こずえさんにはその焦燥にも近い向上心がないのです。もちろん本当の意味で上を目指す気持ちがないわけでも、現状で満足しているわけではないのですが、その双肩にかかる期待を、良くも悪くも十分に理解していないようなのです。
常に、彼女の目前にある仕事。親鳥から餌を与えられるヒナのように、プロデューサーが取ってきた仕事を無心でこなしていく。「この仕事の先に何があるか?」「この仕事を続けて自分はどこへたどり着くのか?」という思いは、そこにはありません。キャリアを見通すなら当然思い浮かぶこと、プロであるならば持つべき意識なのでしょう。ですが、子供にとって、未来を見つめることは残酷に不安なことでもあります。並大抵の度胸では立ち止まってしまうかもしれません。遊佐こずえさんにとっては、そうではないのです。彼女は歩いていく方向も分かっていないまま、歩いていくべき方向に歩いていく。そういう存在なのです。
アイドルとしての振る舞いだけでなく、アイドルとしての在り方そのものが、才能の塊。どこまでも非凡さを見せつけてくる遊佐こずえさんが恐ろしくて、目が離せないのです。
遊佐こずえが私にくれたもの
遊佐こずえさんというブラックホールのような沼に私が引き込まれるまでにさほど時間は要しませんでした。気が付けば彼女に夢中で、彼女の笑顔でつらいときも乗り越えられました。彼女からはたくさんの愛を受け取ったと思います。彼女にとっては、意図したことでは微塵もないのでしょう。それでも私は確かに救われていました。
彼女にとって、アイドルの仕事が、プロデューサーから与えられ、プロデューサーのためにこなすものである限り、私はプロデューサーたろうとし続け、彼女もそれに応えてくれるのだという、勝手な期待があります。上に書いたように、彼女には期待とか助言とか、そういった大人の論理で成り立つ何かは通用しません。それでも彼女なら、彼女自身すら思いもよらない内に、それを成し遂げているのでしょう。身勝手で、他力本願な願いですが、それすら包み込んでしまうような器の大きさを感じているのです。
では自分が遊佐こずえさんにできることとは?
自分のようなちっぽけな存在にできることなどあるのか。思い悩んだこともあります。遊佐こずえさんには現状ボイスがなく、CDが発売されていないので、上位アイドルに対し一歩引いた立場であるというのがあります。ライブへの出演も難しいので、現地へ応援に行くことも今はできません。また、スターライトステージにおいても恒常SSRのみの実装なので、回す天井がないのです。あとはもう総選挙ですね。
せいぜいできることがあるとすれば、彼女にだけ、彼女にばかり自分の願いをかけることが情けないことだと自覚があるうちは、せめて彼女と並び立つにふさわしい「プロデューサー」たろうという意識を持ち続けることくらいだろうと。今はそれしかないのかなと、少々の無力感も覚えています。
彼女が、この人が取ってくる仕事ならこなしたい、この人のために仕事をしたいと思えるような存在でありたい。ささやかな願いと、目指すべき目標ですが、このくらいは彼女に背負わせるのではなく、自分で背負って、彼女と歩いていきたいと思います。
私の隣にいる。あなたの隣にも。
本当のことを言えば、もっと遊佐こずえさんについて書きたいことも、言いたいこともたくさんあるのですが、12月9日中に公開しないといけないという時間の限りもあることなので、今回はここで一度筆を置くことにします。
いかがでしたでしょうか。これが私の「すき」です。『末代』には、私の他にも、もっとたくさん、私以上の「すき」を持った人がいます。私の遊佐こずえさんへの「すき」は誰にも負けないと思っているし、他の人の「すき」も素晴らしいものだと思っています。一人一人の「すき」が、その人にとってかけがえのない「すき」で、そこに差はありません。自分の「すき」に自信と誇りをもって、相手の「すき」に敬意と表彰の心をもって、「みんななかよく」が成り立つと思うのです。
私の「すき」は遊佐こずえさんでした。
あなたの「すき」は何ですか?
:don:には、色々な「すき」を持った人たちがたくさんいます。あなたも、:don:に来てみませんか。きっと素敵な出会いが待っています。
- A:don:vent Calendar、明日はえいわす太郎です。桑野みやこ見てるか~! えいわすさんありがとう! フラーッシュ!!
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