ぺどすまウィークリーニュースとは?
今週1週間のモバイルトピックやニュース記事をぺどすま的視点からおさらいしていきます(ニュースとは?)。週1回(気が向いた週に)更新予定です。
4月16日(月)
Xperia XZ2 Premium発表、XZ2の立ち位置は……
Sony Mobile Communications(英)はXperiaシリーズ新モデルとして「Xperia XZ2 Premium」(XZ2P)を発表しました。すでに発表されていたXZ2の上位ラインナップにあたり、昨年発売のXZ Premium(XZP)の後継にあたるモデルです。
XZPより大型化した5.8インチ4Kディスプレイ(縦横比16:9)とデュアルカメラ、6GB RAMを搭載する気合いの入った構成。XZ2と異なり縦横比18:9ではありませんが、4Kコンテンツの総数が少ない中で縦横比18:9を活用できるものはさらに少数になるでしょうから、安易に流行りに乗る必要はないとの判断でしょう。
デザインについてはXZ2同様賛否ありますが、その分3500mAh超の大容量バッテリーを搭載してきており、幾分納得はできる仕様です。
さてこのXZ2P、国外ではXZ2がすでに発売され、国内では(キャリア等から)未発表という微妙なタイミングでの登場となりましたが、この2機種は国内ではどのように売り分けしていくのでしょうか。縦長ディスプレイ以外はXZ2の方が魅力的な部分は薄いようにも思えますし、特にXZ2 Compact(XZ2C)も合わせた3機種全てを取り扱うであろうdocomoにおいては、XZ2PとXZ2CがXZ2の需要を食ってしまうのではないかと心配にもなります。
4月17日(火)
ZTE、米企業との取引禁止で窮地に
米商務省は米企業からZTEへの製品販売を向こう7年間禁止すると発表しました。
真っ先に影響を受けるのはQualcommやIntelの製品を採用していたSoC部分、そしてAndroid OSにパッケージされるGoogleアプリケーションです。この2点を封じられることでZTEは現在ラインナップしている多くのAndroidスマートフォンの製造を継続できなくなる恐れがあります。
また今後の製品開発に関しても、SoCはMediaTekやSamsungへの乗り換えを検討しなくてはなりませんし、Google公認のもとAndroidを採用し続けることも難しくなります。
国内でもZTE製品はミドルレンジを中心に数多く展開されていますが、個人的に気になるのはM Z-01Kです。この機種はdocomo主導でZTEに開発させ、世界展開を行うという初めての試みが取られた機種でしたが、この状況では在庫分をもって製造打ち止め、AT&Tでの販売なども中止となることが予想されます。今年度発売予定とされていた3画面スマホについてはパートナーは発表されていませんでしたが、仮にZTEが引き続き開発製造担当に内定していたとすれば、ロードマップに影響が出てくるかもしれません。
4月18日(水)
EZwebメールのドメインが5月15日からau.comへ
従来@以下「ezweb.ne.jp」であったauのキャリアメールアドレスが「au.com」ドメインに変更されます。
大手キャリアではdocomoが「docomo.ne.jp」、SoftBankが「softbank.ne.jp」*1ドメインを運用してきた中、一見してauのアドレスだと分かりにくいという問題は以前からあったのかもしれません。auブランド強化の一環としての取り組みでしょう。
ドメイン変更に伴いお目当てのアドレスが取得できるチャンスにも思えましたが、現在埋まっているローカルパートはドメイン変更後も第三者が取得することは不可能なのでご注意を。*2逆に言えば現在のアドレスからドメインのみを変更することはいつまででも猶予でき、好きなタイミングで変更するまで阻害されることはありません。

国内PHSサービス、2020年夏で全て終了へ
Y!mobile(SoftBank/ウィルコム沖縄)は2020年7月をもってテレメタリング契約を除くPHSサービスを終了すると発表しました。国内では同社以外にPHSサービスを提供する企業はすでに存在せず、同社の撤退をもって国内のPHSサービスは20余年の歴史に幕を閉じることとなります。
同社は前年度末ですでにテレメタリング契約を除く新規契約を受付終了しており、テレメタリング契約についてもサービス終了時期は未発表ですが今年度末をもって新規受付終了予定となっています。
PHSで使用されていた1.9GHz帯は今後も自営通信用の帯域として利用される見込みで、TD-LTE技術を参照した「sXGP」での利用が有力とされています。
4月19日(木)
UQコミュニケーションズ、通信制限訴訟で逆転敗訴
WiMAX 2+サービスにおいて月間通信データ量無制限を謳いつつ、実際には一定のトラフィック量を超過したユーザーに対して通信制限を課していた問題で、一部の利用者がUQコミュニケーションズを告訴する事態に発展していましたが、その控訴審判決が下りました。
判決は原告の主張を認め、被告におよそ20,000円の支払いを命じるという内容でした。まだ高裁レベルではありますが、当時の広告内容に問題があったことを司法が認定したということになります。
現在は広告内容は改善され、問題が取り上げられた時期よりも制限内容も緩和されてはいますが、今後も通信事業者に対しては厳しい目が向けられることとなりそうです。
docomo版S8/S8+にようやくOreoアップデート
昨年夏モデルのSC-02J及びSC-03JにAndroid 8.0 Oreoへのバージョンアップを含むアップデートが配信開始されました。
Galaxyシリーズは国内版でも大抵の場合2回のOSメジャーアップデートを受けられるので安心して購入できますね。S8については8ヶ月ほど利用したのでS9の国内登場前に振り返りレビューができればと思っています。