HTCは日本時間の5月17日15時から「HTC Squeeze for the #BrilliantU Announcement」と題して新製品発表会を開催し、フラグシップスマートフォン「HTC U11」を正式に発表しました。
主な特長
Edge Sense
端末のフレーム部分にセンサーが搭載され、端末を握ることで様々な操作を行うことができる「Edge Sense」機能が本モデルの最大の目玉機能です。カメラや検索などの機能や、よく使うアプリなどを、「短押し」「長押し」といった握り方に合わせてすばやく呼び出すことができるとされています。
オーディオ
本体はハイレゾオーディオに対応(U Sonic Hi-Res)。BoomSound Hi-Fiスピーカーも機能強化されて引き続き搭載となります。
さらに、自動音響調整・アクティブノイズキャンセリング・ハイレゾ音源対応の三機能を搭載したイヤホン「U Sonic Earbuds」を同梱。ユーザーごとに異なる「聞こえやすい音域と音量」を自動的に検知し、約10秒で最適な音質にパーソナライズされるということです。このイヤホンはUSB-C端子で接続する方式となり、U11ではイヤホンジャックは廃止されるもようです(USB-C to 3.5mm デジタルジャックアダプタも同梱)。
各種AI機能
アプリのバックグラウンドでの自動オフや、経路探索、レストラン検索といった独自のAIサポート機能「Sense Companion」を搭載。
また、Google Nowに対応するほか、Amazon Alexaもアップデートで追加予定とのこと。Google NowやAlexaは音声での起動はもちろん、Edge Senseにより本体を「握って」起動することもできるということで、利便性の高さが期待できます。
カメラ性能
前機種よりさらにブラッシュアップし、DxO Mark モバイル端末部門で世界最高評価の90点を記録したことをアピールしています。F値1.7、HDR対応、高速オートフォーカスなど、スペック面は十分。
さらに、4つの全方位マイク「3Dマイク」や、カメラズームに合わせて画面範囲から強く集音する「音声フォーカス」など、ビデオ撮影における録音機能にも力を入れています。
デザイン
端末全面を曲面処理したガラスで覆う「Liquid Surface」デザインを採用。世界初の技術と謳っています。カラーバリエーションは、HTC Nipponのリリースでは以下の4色です。
- アイスホワイト
- アメイジングシルバー
- サファイアブルー
- ブリリアントブラック
au向けのレッドカラーも用意されているのでしょうか?
防水・防塵
IP67クラスの防水・防塵を保証。Edge Senseと合わせシーンを選ばず利用できるとアピールされています。
各種スペック
本体サイズ | 76 x 154 x 8.3(mm)、約170g |
OS | Android OS 7.1 with HTC Sense |
SoC | Snapdragon 835(2.45GHz) Octa-Core |
カメラ | 12MP、F/1.7、HDRブースト、ウルトラスピードオートフォーカス、4Kビデオ |
インカメラ | 16MP、F/2.0、HDRブースト |
バッテリー | 3000mAh、EX省電力モード、Quick Charge 3.0 |
ディスプレイ | 5.5インチ Quad HD Super LCD 5、3D Corning Gorilla Glass 5 |
メモリ | フラッシュストレージ:64GB UFS 2.1、RAM:4GB |
セルラー(2G) | GSM/GPRS/EDGE 850/900/1800/1900MHz |
セルラー(3G) | UMTS BI/II/IV/V/VI/VIII/XIX、HSDPA 42Mbps、HSUPA 5.76Mbps |
セルラー(4G) | LTE B1/2/3/4/5/8/11/12/13/17/19/21/26/28/38/41、2CC/3CC/4CC CA、VoLTE |
無線(セルラー以外) | NFC/FeliCa、BT 4.2、Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac |
端子 | USB 3.1 Gen 1(Type-C)、ディスプレイポート |
その他 | Hi-Res、IP67、Edge Sense |
2017年、期待の持てる1台
今年で設立から20年となるHTCが長年積み重ねてきた音響やカメラへのこだわりを受け継ぎつつ、Edge Senseなどの新機軸を打ち出すチャレンジングなフラグシップモデル。日本市場で強く求められるFeliCa・防水防塵性能も実装し、Snapdragon 835やUSB-C端子を搭載、Android OS 7.1を採用するなど、スペック面でも妥協がありません。一ユーザーとしてはかなり魅力的に感じられるスマートフォンだと思います。
HTC Nipponからもニュースリリースが出されたため、日本市場への投入もほぼ確定しているものと思われます。非常に楽しみですね。
昨年のHTC 10では振るわなかったHTCですが、今年は巻き返しを図ることができるのでしょうか? 期待のかかる1台です。