Intelがモバイル向けSoCから撤退、Atomの終焉

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 数日前から世間を騒がせていた、Intelのモバイル撤退という噂は、残念ながら事実であることがほぼ確定しました。

eetimes.jp

 

 

 2四半期連続での売上高と利益の減少を受け、12,000人ものリストラを掲げていたIntelですが、その体質改善策にAtomを捨てることも含まれていたようです。

 ASUSのZenFoneシリーズ(フラグシップモデル)や、多くのWindowsタブレットなどに採用されてきたAtom。ARMと激しい戦いを繰り広げながらも、スマートフォン製品への採用は増えず、Windowsタブレットは日本市場以外では総じて苦戦と、厳しい状況が続いていました。それだけに、新プラットフォームへの期待も大きかったのですが……。

 モバイル界の巨人、QualcommのSnapdragonに対抗する切り札として準備されていたSoFIAも、発表会では「10,000円代を切る超低価格スマートフォンも登場する」などと華々しい未来が語られていましたが、歴史の闇に消えることになってしまいました。

 

 一スマートフォン(ガジェット)マニアとしては、製造業界にもコンペチターが多い方が、価格競争・性能競争が起こり、消費者の利益になると考えているのですが、メーカー自身が大口で製品採用するExynosのような例外でもない限り、絶大なシェアを誇るSnapdragonとは並び立たないのだと思うと、少し寂しい気もします。

 ZenFoneシリーズの新規製品も全てSnapdragonに切り替わっていくのでしょうか? モバイル業界全体に影響を及ぼしかねないニュースだけに、続報に注意していきたいところです。

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