iPhone SEを購入する理由について、個人的な記録

 Apple iPhone SEが3月31日に国内で発売されます。iPhoneシリーズとしては久々の、そして多くの人々が待ち望んでいた4インチモデルです。事実、2015年に販売されたiPhoneのうち3,000万台以上が4インチモデルだったと言います。

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 私は家族が携帯電話会社を乗り換えるのに合わせて、au版の64GBモデルを予約してきました。カラーはローズゴールドを選びました(せっかくの新色ですからね。6s発売の時から素敵な色だとは思っていました)。

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  iPhone SEは2年半前に発売された5sと全く同じ寸法、そしてほとんど変わらないデザインで私たちの前に姿を現しました。このことについては、肯定的な意見も否定的な意見も両方見受けられます。

 前者としては「馴染んだサイズ感はそのままに、スペックアップされた新機種を使える」「お気に入りのスマートフォンケースをそのまま付け替えて使い続けることができる」、後者としては「Appleの製品なのに見た目の革新性が何もない」「古い機種の“ガワ”の使いまわしでみっともない」などといったところです。

 私としてはどちらの意見にも正当性があると思います*1。それでもSEを購入するのは、これからお話しするようないくつかの理由があったからです。

 私は、SEが人気機種になればいい、多くの人に買ってほしい、とは思いません。コンパクトスマホは誰に対してもおすすめできるものではなく、SEもその例外ではないのです。ですが、SEを買うかどうか迷っている人がいるとしたら、私のSEに対する考え方が参考になるかもしれません。私の意見を読んだうえで、その人自身が購入を決断するのならば、それはスマホとのよい出会いにつながると思うのです。

 

iPhone SEについて、魅力的に感じたこと。

  •  片手で操作できる横幅

「5sの利点は片手で操作できるところだ」と言うと、「いや、5インチのスマホだって片手で操作することはできるだろう」という指摘が飛んでくると思います。しかし、大方の場合その「片手」というのは、スマホの背面の真ん中あたりを三本指で支えている状態ではないでしょうか。これでは、ソファやベッドの上で横になり、リラックスしながら動画やインターネットを楽しもうというとき、スマホをしっかりと支えることはできないでしょう。

 その点5sは片手でもぎゅっと端末を握りこみ、その上で親指で画面を操作できるサイズです。僕は5sのこのポイントが好きで、ずっと気に入って使ってきました。そしてSEもまたこのサイズなのです。

 握りこめるというのは横になって使うとき以外もメリットがあります。立って使うときであっても、きちんと端末をホールドできるので、落下させるリスクが格段に減ります。

 

  • 2GBに倍増したRAM容量

 5sを使用していて最も不満だったのは、TwitterやChromeなどのアプリが一定の頻度でクラッシュすることでした。本体の再起動によって症状が改善されることがほとんどだったので、おそらくはRAM不足だったのでしょう。5sは1GBのRAM*2を搭載していましたが、2回のOSメジャーアップデートを経て、発売直後のような快適さは失われつつありました。

 一方6sは2GBのRAMを搭載しており、SEは6sと同じA9を採用していることから、明言こそされていないものの2GB RAMであることが予想されます。

 6s以降の2GB以上RAMを積んだiOS機器では、こうしたアプリクラッシュによる不満のつぶやきをあまり見かけなくなりました。SEでも同様に、アプリクラッシュに悩まされず、快適に利用できるのではないかと期待しています。

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  •  ローズゴールドカラーの追加

 非常にミーハーな意見で申し訳ないのですが、同じ姿かたちのマイナーチェンジモデルにとって、
新色と言うのは「新しい商品なんだぞ!」という精いっぱいの自己顕示であると私は考えています*3。ですから5sを購入するときは迷わずシャンパンゴールドを選びました。

 SEの場合はローズゴールドがそうです。6sと同じカラーラインナップは、6sと同性能であるという宣伝ともとれます。実際、3D TouchとTouch ID、インカメラなどを除いた大部分のスペックは6s相当ですからね。

 なにより、私自身がピンクカラーが好きだというひどく個人的な理由もあります。

 

  • 低価格

 SEの国内販売価格は米国での価格とレートから考えると割高に設定されていますが、それでも同容量の6sより2~3万円ほど安いです。キャリアで購入する際の実質価格でもSEの64GBモデルと6sの16GBモデルがほぼ同額となります。

 残念ながら私は携帯電話に際限なくお金をかけられるほどの経済力はないので、端末は安ければ安いほどありがたいです。

 

優秀な後継機をずっと待っていた

 あえて書くことはしませんが、上に書いたようなことの他にも些末な理由はたくさんあります。反対に、弱点も色々と思い浮かびます。それらをひっくるめてSEは「買いたい!」と強く思える1台でした。

 SEはしばらくメインの電話機として運用していこうと思っています。大画面スマホ全盛の今の時代に、4インチは小さすぎるかもしれません。使い込むうちに欠点の方が目立つようになるかもしれません。それでもSEは、最高の出会いになるポテンシャルを秘めていると思います。ひとまず今は、あまり騒がず大人しく発売を待っていようかと思うのです。

*1:断っておきたいのは、私は必ずしもAppleのファンボーイとは限らないということです

*2:A7のオンボード

*3:それは即ちオーナー自身の「新しい商品を使っているぞ!」というアピールとなるのです

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